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梅雨に備える、災害に強い家づくり

2026.05.22

先日、福部町駅前地区の河川委員会で行われた、塩見川改修工事の現地説明会に参加してきました。

現在、会社近くを流れる塩見川では、川幅を広げる治水工事が進められています。
完成まではまだ時間がかかりそうですが、工事業者の皆さんが着実に作業を進めてくださっています。

福部町駅前周辺は、大雨が降ると川が氾濫しやすい地域で、これまでにもテレビ取材が来るほど浸水被害が発生してきました。

1980年代の古地図

写真上側が日本海河口側。川がどこにあるのかもよくわからないほど川幅が狭い。

2026年現在の航空写真
同じ縮尺ですが、一目瞭然なほど川幅広がっています。

私自身、小中学生のころは毎年のように浸水被害を見てきました。
以前住んでいた家も、何度か床上浸水に見舞われています。

だからこそ、家づくりを考える際には「デザイン」や「性能」だけでなく、
“その土地で本当に安全に暮らせるのか”という視点がとても重要だと感じています。

最近は高断熱住宅の普及により、「床下エアコン」を採用する住宅が増えています。
弊社でも何軒か採用している物件があります。

床下から暖気を送ることで、家全体をやわらかく暖めることができ、
暖かい空気は上へ上昇していくため、考え方としては理にかなっています。

しかし、福部町駅前のように浸水リスクのある地域では注意が必要です。

もし床下浸水が発生した場合、

  • エアコン設備
  • ダクトや配管
  • 断熱材
  • 床下空間

などに影響が出る可能性があります。

実際に被災すると、乾燥や清掃、設備交換など大掛かりな復旧が必要になるケースもあります。

そのため当社では、浸水リスクが想定されるエリアでは、床下エアコンを積極的にはおすすめしていません。

床下エアコンは快適性の面でメリットがありますが、
暖房効率という視点で見ると、床下空間まで含めて暖めるため、温める体積が増えます。

つまり、暖房費用は増加しやすい傾向があります。

一方で、

  • 間取りをできるだけ開放的にする
  • 空気の流れを考える
  • エアコンの位置を適切に計画する

こうした設計ができれば、リビングに設置した壁掛けエアコン1台でも、十分に家全体を快適にできるケースがあります。

特に重要なのは、「気流の流れる方向」を考えること。

ただエアコンを付けるだけではなく、

  • 階段位置
  • 吹き抜け
  • 建具配置
  • 空気の戻り道

まで考えて設計することで、少ないエネルギーでも快適に暮らせる家になります。

最近は「春と秋が短くなった」と感じる方も多いのではないでしょうか。

5月でも30℃近い日があり、夏は長期化。
そして梅雨時期には、以前よりも短時間で大量の雨が降るようになっています。

日本の気候は、少しずつ熱帯地域に近づいているとも言われています。

これからの家づくりでは、

  • 高断熱・高気密
  • 耐震性能
  • 省エネ性能

だけでなく、

  • 浸水リスク
  • 停電対策
  • 夏の暑さ対策
  • 災害後の復旧しやすさ

まで含めて考える必要があります。

「その土地に合った家」をつくること

住宅は、全国どこでも同じ仕様が正解ではありません。

鳥取には鳥取の気候があり、土地条件があり、災害リスクがあります。

だからこそ私たちは、

「その土地で、長く安心して暮らせるか」

という視点を大切にしながら、家づくりを行っていきたいと思います。

これから梅雨に入り、大雨の季節になります。
ぜひ一度、ご自宅周辺の水路やハザードマップも確認してみてください。

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