黒い外壁は暑いのか?色々測ってみた

毎日暑い日が続いています。
ショールームの南側には大きな掃き出し窓があります。
夏場は日差しが入りやすいため、ウッドデッキにタープを設置しました。
「タープでどれくらい効果があるのだろう?」
「黒い外壁は本当に家の中まで暑くなるのだろう?」
そんな疑問が湧いたので、放射温度計を使って実際に測定してみました。
この日(7/24)の気象条件
測定した時の環境は次のとおりです。

- 室温 28.6℃
- 室内湿度 45%
- 外気温 33.8℃(+5.2℃)
- 外湿度 54%(+9%)
エアコンで室温は保たれていますが、屋外は真夏の暑さです。
いろいろな種類の外壁表面温度を測定
まずは外部の表面温度です。





| 測定場所 | 表面温度 |
|---|---|
| 黒いガルバリウム外壁(日向) | 67.4℃ |
| 木製外壁(日向) | 58.1℃ |
| 白い塗り壁(日向) | 49.2℃ |
| ウッドデッキ(木陰) | 40.8℃ |
| タープで日陰になった塗り壁 | 40.3℃ |
やはり黒いガルバリウム鋼板は一番高温になりました。
太陽の熱を吸収し、表面温度は約67℃。
一方で、タープによって日陰になった塗り壁は約40℃まで下がっていました。
日差しを外側で遮るだけで、約10℃も表面温度が下がることが分かります。
室内側も測ってみると…
続いて室内側を測定しました。



| 測定場所 | 表面温度 |
|---|---|
| 窓枠付近 | 37.3℃ |
| 窓際の床 | 33.8℃ |
| 室内の壁 | 28.1℃ |
先ほどのガルバ外壁の内側の壁を測定。
外壁は67.4℃なのに、室内の壁は28.1℃だったこと。
外壁と室内壁では約40℃もの温度差があります。
なぜ熱が伝わらないのか?
今回測定したショールームは、
- 柱間にグラスウール105mm
- 外側にミラフォーム30mmの付加断熱
- 外壁の裏側には通気層
という仕様になっています。
黒いガルバリウム鋼板は確かに高温になります。
しかし、その熱は
外壁 → 通気層 → ミラフォーム30mm → グラスウール105mm
という何層もの壁を通る間に大きく遮られます。
さらに通気層には空気が流れるため、熱が外へ逃げる効果もあります。
つまり、
外壁の表面温度=室内の暑さ
ではありません。
断熱性能と通気層がしっかりしていれば、外壁の熱は室内までほとんど伝わらないのです。
夏に一番熱が入るのは「窓」
今回の測定で、もう一つ分かったことがあります。
室内で最も温度が高かったのは、
壁ではなく窓周辺でした。

- 室内壁 28.1℃
- 窓枠 37.3℃
約9℃もの差があります。
つまり夏は、
壁よりも窓から熱が入る
ということです。
だからこそ、
- タープ
- 軒
- 外付けブラインド
- すだれ
などで、窓の外側から日差しを遮ることがとても重要になります。
タープの効果を実感
今回タープを設置したことで、
掃き出し窓へ当たる直射日光が大幅に減りました。
外壁やデッキの温度も下がり、窓周辺の熱負荷も軽減されています。
エアコンで冷やした空気を無駄にしないためにも、
夏は「断熱」と「日射遮蔽」をセットで考えることが大切だと改めて感じました。
快適な家づくりに必要なのはトータル設計
「黒い外壁だから暑い。」
そう思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
今回の測定では、
- 外壁表面 67.4℃
- 外気温 33.8℃
- 室温 28.6℃
- 室内壁 28.1℃
という結果でした。
外壁は非常に熱くなっていましたが、その熱が室内へ大きく伝わることはありませんでした。
一方で、最も熱の影響を受けていたのは窓周辺です。
だから私たちは、
- 高性能な断熱材
- 付加断熱
- 通気層
- 高断熱サッシトリプルガラス
- 軒やタープによる日射遮蔽
- 適切なエアコン計画
これらを一つひとつ積み重ねて設計しています。
「断熱性能だけ」でも、「外壁の色だけ」でも快適な家にはなりません。
住まい全体をトータルで考えることが、暑い鳥取の夏でも快適に暮らせる家づくりにつながると、今回の実測で改めて実感。
8月8日(土)・9日(日)に真夏の見学会をするので、こちらで体感してみてください。
小屋裏エアコン1台で家中均一な温度・湿度で快適な空間になっています。
EVENT
モデルルーム見学や相談会など、随時開催しております。
お気軽にご参加ください。