アパートか新築か実家か|インフレ時代の住まいの選び方

「建てる・直す・住み続ける」を冷静に考える時代へ
ここ数年、住宅を取り巻く環境は大きく変わっています。
ウッドショック、資材高騰、物流費の上昇、職人不足、そして物価高。
さらに今年4月に入ってからは、各仕入先から石油製品を含む建材について、20%〜40%程度の値上げ通知が届くようになってきました。
断熱材、設備部材、内装材、防水材、接着剤、配管部材など、住宅には石油由来の製品が多く使われています。
そのため、原油価格やナフサ価格の影響は、じわじわと住宅価格に反映されていきます。
消費者物価指数に表れるのは少し遅れるため、実際の生活感覚としては、6月以降さらに「物価が上がった」と感じる場面が増えてくるかもしれません。
では、このようなインフレ時代に、住まいはどう考えればよいのでしょうか。
アパートに住み続けるという選択
まず、今のアパートに住み続けるという選択があります。
家を建てないことで、大きな住宅ローンを抱えずに済むという安心感はあります。
一方で、家賃は支払い続けても自分の資産にはなりません。
また、物価高の影響は家賃にも及ぶ可能性があります。
設備更新費、修繕費、管理費、固定資産税などが上がれば、将来的に家賃が上がることも考えられます。
「今は様子を見る」という判断も大切ですが、何年様子を見るのか、その間に家づくりの価格がどれくらい変わるのかは、考えておく必要があります。
新しく家を建てるという選択
家を建てる場合、今後の資材高騰を考えると、早めに検討することが大切です。
ただし、焦って建てるという意味ではありません。
大切なのは、将来の光熱費、メンテナンス費、暮らしやすさまで含めて考えることです。
これからの家づくりでは、単に安く建てることよりも、
- 断熱性能
- 気密性能
- 耐震性
- メンテナンス性
- 将来の暮らし方
をしっかり考えることが重要になります。
建築費が上がる時代だからこそ、建てた後に後悔しない家づくりが求められます。
実家の空き地に建てるという選択
土地を購入せず、実家の空き地に建てることができれば、総予算を大きく抑えられる可能性があります。
土地代がかからない分、建物の性能や暮らしやすさに予算を回すこともできます。
ただし、注意点もあります。
敷地の形状、道路との関係、上下水道の引き込み、親世帯との距離感、将来の相続など、事前に確認しておくべきことは多くあります。
「土地があるから安く建てられる」と単純に考えるのではなく、早い段階で建築会社に相談することをおすすめします。
実家を二世帯住宅にするという選択
実家を建て替えたり、リノベーションして二世帯で暮らすという方法もあります。
親世帯にとっては安心感があり、子世帯にとっては土地取得費を抑えられるメリットがあります。
また、子育てや介護の面でも助け合いやすくなります。
一方で、生活音、玄関・水回りの共有、光熱費の分担、プライバシーの確保など、事前にしっかり話し合うことが大切です。
二世帯住宅は、間取りのつくり方で暮らしやすさが大きく変わります。
完全分離型にするのか、一部共有にするのか、将来片方の世帯が住まなくなった時にどう使うのかまで考えておく必要があります。
中古住宅を購入してリフォームするという選択
新築価格が上がっている今、中古住宅を購入してリフォームするという選択も増えています。
立地の良い物件を選べることや、新築より総額を抑えられる可能性があることは大きな魅力です。
ただし、中古住宅は見た目だけで判断してはいけません。
耐震性、断熱性、雨漏り、シロアリ、配管、基礎、屋根、外壁など、確認すべきポイントがたくさんあります。
安く買ったつもりでも、後から大きな修繕費が必要になることもあります。
中古住宅+リフォームを考える場合は、購入前に建築の専門家に見てもらうことがとても大切です。
これからは「どれが正解か」ではなく「自分たちに合うか」
インフレ時代の住まい選びに、ひとつの正解はありません。
アパートに住み続ける。
新築を建てる。
実家の土地に建てる。
二世帯住宅にする。
中古住宅を買ってリフォームする。
どの選択にもメリットと注意点があります。
大切なのは、今の価格だけで判断するのではなく、10年後、20年後の暮らしまで考えることです。
これから住宅価格が下がることを待つのか。
今のうちに動くのか。
今ある土地や建物を活かすのか。
物価が上がる時代だからこそ、住まいの選択はますます重要になっています。
私たちは、新築だけでなく、リフォーム、実家の活用、中古住宅の相談まで含めて、それぞれのご家族に合った住まい方を一緒に考えていきたいと思います。
5/23(土)に家づくり相談会を開催します。
悩んでいること、不明点を一緒に解決していきます。
ご参加お待ちしています。