土地選びで後悔しないために

こんにちは。タウン建設の出井です。
これまでの「設計手法」シリーズでは、家づくりにおいて大切な設計の考え方についてお伝えしてきました。
今回は家づくりのスタート地点とも言える「土地探し」についてお話ししたいと思います。
私たちは日々お客様の土地探しの相談を受けていますが、土地選びで後悔してしまう方にはいくつかの共通点があります。
土地は家づくりの土台です。
どれだけ良い家を建てても、土地選びを間違えると住み始めてから不満が出てしまうことがあります。
今回は実際の経験から感じる「土地探しで失敗する人の共通点」をご紹介します。
土地価格だけで判断してしまう
土地探しを始めると、どうしても価格に目が向きます。
当然のことですが、土地の価格だけで判断するのは危険です。
例えば、
・地盤改良工事が必要になる
・上下水道の引込み工事が必要になる
・擁壁工事が必要になる
・解体工事や造成工事が必要になる

このようなケースでは、購入後に数十万円から数百万円の追加費用が発生することがあります。
一見安く見える土地でも、最終的な総額では高くなることも少なくありません。
私たちは土地を見る際、まず
「その土地に建物を建てるまでに総額でいくらかかるのか」
を確認します。
土地価格だけではなく、家づくり全体の予算で考えることが大切です。
南向き信仰
土地探しをされる方から、
「南向きの土地が希望です」
というお話をよく聞きます。

もちろん南向きの土地にはメリットがあります。
しかし、南向きだから良い土地とは限りません。
例えば、
・南側に二階建て住宅が建っている
・将来アパートが建つ可能性がある
・交通量が多くプライバシーを確保しにくい
といったケースもあります。
逆に東向きや西向き、北向きの土地でも、設計次第で驚くほど明るく快適な住まいをつくることができます。
大切なのは土地の方角ではなく、
「その土地の特性をどう活かすか」
です。
私たちは土地を見た時に、まず太陽の動きや周辺建物との関係を確認します。
その土地に最適な設計を考えることで、土地の価値を最大限に引き出すことができます。
周辺環境を十分に確認していない
土地だけを見て購入を決めてしまう方も少なくありません。
しかし実際に暮らすのは土地だけではなく、その周辺環境も含めた地域全体です。
確認する項目は、
・交通量
・通学路
・近隣住宅との距離
・ゴミステーションの位置
・騒音の有無
・将来の開発可能性
などです。
昼間は静かでも、夜になると交通量が増える地域もあります。
可能であれば平日・休日、昼・夜の両方を確認することをおすすめします。
「もっと良い土地があるかもしれない」と考えすぎる
土地探しで意外と多い失敗が、
「決断できずに良い土地を逃してしまうこと」
です。
土地は建物や車と違い、全く同じものが二度と出てきません。
私たちもこれまで、
「この土地は良いですね」
とお伝えした土地が数日後には申込みが入り、その後何ヶ月も同じ条件の土地が見つからなかったというケースを何度も見てきました。
もちろん焦って購入する必要はありません。
しかし、
・希望エリアにある
・予算内に収まっている
・建築計画に問題がない
・周辺環境も納得できる
・プロの視点から見ても大きな欠点がない
のであれば、前向きに決断することも大切です。
土地探しをしていると100点の土地を探したくなります。
ですが、100点の土地はほとんど存在しません。
私がお客様によくお伝えするのは、
「80点の土地に出会えたら十分です」
ということです。
残りの20点は設計で補うことができます。
土地探しは減点方式ではなく、その土地の魅力を見つける加点方式で考えることが大切だと思っています。
土地探しは設計の一部
土地探しは不動産探しではなく、家づくりの一部です。
同じ土地でも設計によって住みやすさは大きく変わります。
私たちは設計申込みをいただいた後、必ず現地調査を行い、
・日当たり
・風の流れ
・視線
・高低差
・周辺環境
などを確認します。
そして、その土地だからこそできる暮らし方を考えながら設計を進めていきます。
次回は、
「土地を読む力が家の価値を決める ~設計士は土地のどこを見ているのか~」
というテーマで、実際に私たちが現地で確認している内容をご紹介したいと思います。
土地探しで迷われている方は、お気軽にご相談ください。
土地の良し悪しだけではなく、その土地で実現できる暮らしまで含めてご提案いたします。
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