いろんな外壁のお話

2026.03.12

こんにちは。日々、春の訪れを感じるようになってきましたね!

今回は住宅を考えるのに大事な外壁、外装について書かせていただきます。

家の印象をガラリと変える「外壁」。デザイン性はもちろん、日本の厳しい気候から家を守るための「性能」も気になるところです。今回は、現在弊社でよく使われる外壁材について、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

1. 窯業(ようぎょう)系サイディング

手仕事の温もりと開放感。造作家具×吹き抜けリビングのムクのイエ

現在、日本の新築住宅でシェア約7〜8割を占める最もポピュラーな素材です。セメントに繊維質を混ぜて板状に成形したものです。

・メリット: デザインが豊富(レンガ調、石積み調、タイル風など)。防火性が高く、施工期間が短い。

・デメリット: 10〜15年程度で塗装メンテナンスが必要。継ぎ目の「シーリング(目地)」の劣化に注意。

2. モルタル(塗り壁)

温泉街の風景と、静かに佇むムクのイエ

砂とセメントを混ぜたものを職人が手作業で塗って仕上げます。かつての日本住宅の主流でしたが、最近はその「味わい」から再び注目されています。

・メリット: つなぎ目がないため一体感のある美しい仕上がりになる。複雑な形状の壁にも対応可能。

・デメリット: 職人の技術に左右される。乾燥収縮により「ひび割れ(クラック)」が発生しやすい。

3. 木材(羽目板)

景色と暮らす、コンパクトで豊かなムクのイエ

 

天然木を板状に加工し、つなぎ目を噛み合わせるように貼り合わせる外壁材です。ナチュラルな風合いや、経年変化を楽しむ「育てる外壁」として注目されています。

・メリット:  唯一無二の質感: 本物の木にしか出せない温かみと高級感があり、住宅のアクセントに最適。

断熱性と調湿性: 木材そのものが熱を伝えにくく、呼吸をするため結露防止にも役立つ。   

・デメリット:  定期的な塗装、紫外線や雨による退色・腐食を防ぐため、3〜5年ごとの再塗装が推奨される。

 防火制限: 地域によっては、防火構造の基準をクリアするための特殊な処理や下地が必要。                   

5. 金属板金仕上げ(ガルバリウム鋼板など)

ヌックのあるコンパクトハウス

金属の平板を加工して貼り合わせる、いわゆる「板金職人」による仕上げです。屋根材としても使われる高い防水性が特徴で、特に「縦平(たてひら)葺き」はモダンな住宅で非常に人気です。

・メリット :  圧倒的な防水性と軽量さ: 継ぎ目が少なく、雨漏りに非常に強い。建物が軽いため耐震性が向上する。

コストパフォーマンス: 断熱材一体型のサイディングに比べ、材料費を抑えつつスタイリッシュに仕上げられる。 

・デメリット: 断熱・遮音性: 単体の板金では断熱性や遮音性が低いため、裏打ち材や構造体側での対策が必須。

 凹みやすさ: 薄い金属板のため、自転車が倒れたりボールが当たったりすると凹みが目立ちやすい。 

 


外壁材の比較表

 

外壁材 耐久性 コスト 主な特徴
窯業系サイディング 普通 ★☆☆ シェアNo.1、デザインが多彩
金属板金(ガルバ等) 高い ★☆☆ 防水性抜群、シャープな外観
モルタル 普通 ★★☆ 職人による塗り壁、温かみがある
タイル 非常に高い ★★★ 高級感があり、将来のメンテが楽
木材(羽目板) 環境による ★★☆ 本物の質感、経年変化を楽しむ

 

迷った時の「決め手」別ガイド

  • 「コストパフォーマンス」と「デザイン」の両立なら窯業系サイディング または 金属板金(ガルバリウム)

  • 「メンテナンスの手間」を最小限にしたいならタイル

  • 「スタイリッシュ・モダン」な外観を目指すなら →  金属板金

  • 「素材の質感・ぬくもり」にこだわりたいならモルタル または 木材(羽目板)

 

外壁は一度決めると、数十年という長い付き合いになります。「初期費用」だけでなく、将来かかる「メンテナンス費用」や「自分たちがその外観を愛せるか」という視点を持って、後悔のない選択をしてくださいね。

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