断熱の次

2026.02.06

断熱に続いて、今回は 気密性能(C値) のお話です。
実はこの気密、新築だけの話ではありません。

最近とても増えているのが、

  • 実家の寒さをなんとかしたい

  • リフォームで断熱を入れたい

  • 光熱費を下げたい

といった 断熱リフォーム のご相談です。

ここで見落とされがちなのが、
「断熱だけして、気密を考えていない」 ケースです。

C値ってどれくらいなら安心?

C値(相当隙間面積)は、
家全体にどれだけ隙間があるかを示す数値です。

  • 数値が小さいほど → 隙間が少ない

  • 数値が大きいほど → すきま風が多い

目安としては、

  • C値 5.0 以上
     → すきま風を感じやすい
     → 計画換気が成立しにくい

  • C値 2.0 前後
     → 最低限の気密
     → 高断熱住宅としてはやや物足りない

  • C値 1.0 以下
     → 高断熱住宅として安心できるライン
    → 冷暖房効率・換気が安定する

  • C値 0.5 以下
     → かなり丁寧な施工
     → 体感的にも違いが分かるレベル

これは新築だけでなく、
断熱改修後の住宅にも当てはまる考え方 です。

リフォームでも「気密」は高められる?

結論から言うと、
リフォームでも気密性能は高められます。

ただし、新築と同じやり方ではできません。

既存住宅では、

  • 壁の中が見えない

  • 構造・納まりがバラバラ

  • 隙間の位置が想定しづらい

という制約があります。

そのため、
どこを改修するか(ゾーン)を決めて、
できる範囲で気密を整える
という考え方が重要になります。

断熱リフォームで重要になる気密ポイント

断熱改修で特に重要なのは、次の部分です。

  • 窓まわり(内窓・窓交換)

  • 床下と壁の取り合い

  • 天井・小屋裏との境目

  • 配管・配線の貫通部

断熱材を入れるだけではなく、
空気が通る道を一つずつ塞いでいく ことで、
体感温度は大きく変わります。

「部分断熱」だからこそ、気密が効く

リフォームでは、

  • LDKだけ

  • 水回り+LDK

  • 寝室まわり

といった 部分的な断熱改修 が多くなります。

このときに気密が悪いと、

  • 改修していない部屋から冷気が流れ込む

  • 暖房してもすぐ冷える

  • 「思ったほど変わらない」と感じる

という結果になりがちです。

逆に、
断熱+気密をセットで考えると、
部分改修でも効果を実感しやすくなります。

リフォームでのC値は「考え方」が大切

既存住宅では、新築のように
「C値0.5を目指す」といった考え方は現実的ではありません。

リフォームの場合は、

  • 改修範囲の中で

  • どれだけ隙間を減らせたか

  • 改修前と比べて、どう変わったか

という 改善の度合い が重要です。

数値は目的ではなく、
暮らしが楽になったか、室温が上昇したかどうかが答え です。

なぜ断熱リフォームほど「施工力」が出るのか

断熱リフォームでの気密は、

  • マニュアル通り

  • 材料任せ

ではうまくいきません。

既存の家を見て、

  • どこから空気が入っているか

  • どこを止めると効くか

を現場で判断する力が必要です。

だからこそ、
断熱リフォームは、工事する会社の姿勢と経験差が出やすい 分野でもあります。

新築も、リフォームも

断熱 × 気密 で初めて「意味のある性能」

断熱は「熱を逃がさない力」。
気密は「その性能を活かす土台」。

これは新築でも、リフォームでも同じです。

  • 断熱したのに寒い

  • 光熱費が思ったほど下がらない

そんな後悔を減らすためにも、
断熱と気密は必ずセットで考える ことが大切です。

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