鳥取の冬と、家づくりの考え方。

明日は節分。
暦の上では春を迎えますが、鳥取ではまだまだ寒さの厳しい季節が続きます。
雪や冷たい風の中で暮らすこの地域だからこそ、
「冬をどう過ごせる家か」は、家づくりの大切な基準だと考えています。

私たちの家づくりの根底にあるのは、
設備に頼りきらず、家そのものの力で心地よさをつくるという考え方です。
一時的なあたたかさではなく、
何年、何十年と暮らす中で、
無理なく、安心して住み続けられること。
そのために、断熱や気密といった性能は
数値を競うためではなく、
暮らしを支える土台として考えています。
設計では、間取りを考える前に
その土地の光や風、周囲の環境を丁寧に読み取ります。
どこから日差しが入り、どこに冷気が溜まりやすいのか。
その上で、暖かさが家全体に行き渡るよう、
空間のつながりや天井の高さ、開口部の位置を細かく調整していきます。
そして、その考えを形にするのが大工の仕事です。
図面通りにつくるだけでなく、現場の状況を見ながら、
木の癖や納まりを一つひとつ確認し、わずかな隙間やズレも見逃しません。
「見えなくなるところこそ、大切に」
それが、現場で大切にしている姿勢です。

週末に開催した見学会でも、
そうした考え方や仕事の積み重ねが、
家の中のやわらかなあたたかさとして、
感じていただけたのではないかと思います。
寒い中ご来場いただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

節分は、季節を分ける節目の日。
春を迎えるこのタイミングに、
これからの暮らしと住まいのあり方を
少し立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。
これからも私たちは様々な視点を重ねながら、
鳥取の暮らしに寄り添う家づくりを続けていきます。