森とモルックとトレッキング

少し遅めの紅葉を見ようと大山滝へ向かった先日の休日。
キャンプ場で吊り橋へのルートを確認していると、
「フィンランドから来た大学院生と一緒に、モルックをやってみませんか?」
と声をかけられました。

モルック、名前は聞いたことあるな〜という程度の認識です。
フィンランドといえば、社長が先日建築視察で訪れた国でもあり、
クリスマス前の今の季節には“サンタの国”も思い浮かびます。
せっかくのご縁に背中を押され、家族で体験してみることに。
モルックは木の棒を倒すだけかと思いきや、
チーム戦で50点ぴったりを狙う思いのほか戦略的なスポーツで、
真面目な私たちはしっかり本気に。
こども達も狙いを定めて投げては、一喜一憂。
5歳の長男が奇跡のぴったり50点を出し、お昼ごはんを賭けた勝負が決まりました。(負けました。)

モルックはフィンランド発祥のスポーツで、サウナとビールを楽しみながらプレーしたり、
年齢や性別に関わらず誰もが一緒に楽しめる気軽なスポーツだそうです。
木で作られたアイテムたちがかわいかったです。
そのあとは大山滝へ向けて、誰もいない森の中、山道をトレッキング。
連日の“熊ニュース”が頭をよぎる中、ドキドキしながら進みます。
途中で「帰りたい」と弱気になるこどもたち。なんとか励まし合い、ついに目的地の吊り橋へ到着。

高所が苦手な私は手すりから手を離すのにも精一杯でしたが、
こどもたちは意外にもさっさと進んで行きました。
滝の音、冷たい空気、冬を待つ森の深い緑に包まれて、
家族でやりきった達成感が広がりました。
満開の紅葉には遅かったけれど、
自然の中で過ごすうちに、
心身ともにリセットされた良い休日でした。

