2025改正建築基準法(構造編)
2025.10.13

2025年4月、建築基準法が改正されました。
今はもう10月。半年たちまして、今更な話題なのですが…
変わったのは大きく3つ。
1,木造戸建て住宅の建築確認手続き(4号特例)等の見直し
2,木造戸建て住宅の構造関係規定等の見直し
3,すべての新築で省エネ基準適合を義務化
今回は、2の構造関係規定の見直しについて。
上記画像の「2000年基準」というのが今までの基準です。
建物の重さを重い屋根と軽い屋根で分け、それと床面積から必要な耐力壁の量を決めていました。
「2025年基準」は…
赤い四角の中を見てみると、何やら細かく分かれていますね。
太陽光部分です。
実際に乗せる太陽光パネルと屋根と太陽光を固定する金具の重さを計算し、入力しますよ。
屋根です。
重い・軽いではなく、実際に葺く屋根材を選びます。〈〉の中は構造計算用の重さの数値です。
外壁材も実際に使う外壁材を選びます。
断熱材です。
ここ近年、断熱材の厚さも厚くなっています。当然、重さに含めて計算しなくては!ということですよ。
断熱材の厚さと密度を入れます。密度はそれぞれの断熱材の品質証明書やカタログに記載されています。
下図はグラスウールです。
こうして記入していくと、
赤い四角が計算結果です。
赤い四角の中の、青い四角がこの建物の耐力壁を出すための係数になります。
ちなみに黄色い四角が2000年基準です。
2025年の方が重さがかかる1階の数字が大きくなっていますね。
実際に使う材料の重さで計算しているので安心ですね。
※画像は全部、私の構造計算の相棒「ホームズ君構造EX」からの引用です。