ゼロ

夏も過ぎ去り、秋らしくなってきました。
皆様どうお過ごしでしょうか?
だいぶ過ごしやすくなりましたね!
さて、今回軒ゼロに触れてみたいと思います。
先日お客様から、軒ゼロってどう思われます?と聞かれ(んー)
外観によるけど・・・
そもそも軒(のき)ってなに?
軒とは、屋根が外側に出っ張っている部分で、
昔の日本家屋では、夏の強い日差しや雨から家を守る´ひさし´的な役割を担っていました。
最近はモダンでシンプルなデザインを好む方が、増えたため屋根の出っ張りを無くした軒ゼロ住宅
が人気になっているようです。
それではメリットは
・狭小地で敷地を無駄なく使える
・建築コストの削減になる(軒の天井がないため)
・スッキリ・スタイリッシュに見える
などがあります。
デメリットは
・雨が直接外壁に当たりやすく、外壁の劣化が早まる可能性
・夏場、窓からの直射日光で室内温度が上昇しやすい
・雨音が壁に響き、外壁の汚れが目立ちやすい
といったことがあげられます。
では寿命はというと
軒ありの住宅のほうが、外壁や窓まわりの劣化が遅く、軒によって雨風や紫外線をカットできるため
長持ちさせたいなら、軒ありが有利です。
ですが、軒ゼロでもメンテナンス前提の設計・素材選びをすれば
じゅうぶん長持ちする家も計画できます。
太陽光を活かしたパッシブデザイン(冬は日差しを取り入れて暖かく、夏は遮る)
は難しそうですが・・・
あと雪国では屋根からの落雪で、外壁や玄関が傷むことがあるため不利です。
結果 都市部や狭小地では、シンプルな外観が、周囲の景観とも調和しますし
軒ゼロでも外壁素材の選定によっては、良いと思います。
ただ懸念点は、軒がないため、施工方法によっては雨漏りの原因となりかねません。
正しい施工方法が大事だと考えます。
↑軒ゼロ対応
屋根と外部通気・外壁の取り合いを正しく施工すれば大丈夫です。
よって軒ゼロでも施工対応可能✌
軒あり・軒ゼロどちらも好みがあると思いますが、
地域・まわりの景観に合わせた提案が出来ればと思います。
ではこのあたりで✋
ありがとうございます。