家相を考える

2025.08.22

家づくりを考えるときに「家相(かそう)」を気にされる方も少なくありません。
家相とは、方角や間取りの吉凶を見て、住む人の幸せや健康を守ろうとする、日本の昔からの知恵のひとつです。

その中でも有名なのが「鬼門(北東)」と「裏鬼門(南西)」。
昔から家相では特に注意すべき場所とされてきました。

鬼門・裏鬼門とは?

鬼門(北東)

  • 北東(艮=うしとら)の方角を指します。

  • 「鬼が出入りする方角」と呼ばれ、不浄を嫌う場所とされてきました。

  • 特に 玄関・トイレ・キッチン・浴室 など、水や人の出入りが多い設備を配置するのは良くないと考えられています。

  • 実際に北東は冬の冷気が入りやすく、湿気がこもりやすいという住環境上のデメリットもあり、これが「不吉」と結びついたとも言われます。

裏鬼門(南西)

  • 鬼門と正反対の 南西(坤=ひつじさる)の方角 を指します。

  • 夏の日差しが強く、湿気や暑さがこもりやすい場所。

  • 鬼門と同じように、昔はここに玄関や水回りを配置するのを避けるべきだとされていました。

昔の間取りでの避け方

  • 北東・南西に玄関をつくらない。

  • トイレや浴室を置かない。

  • 台所や神棚・仏壇も避ける。
    このように、鬼門・裏鬼門を外すことで「家の安全を守る」と考えられてきました。

現代の家づくりにおける解釈

ただし、現代の住宅性能や設備は昔と大きく違います。
例えば…

  • 高断熱住宅なら、北東の冷え込みを気にする必要がない。

  • 計画換気で湿気やカビの心配も解消できる。

  • 遮熱ガラスや庇などの日射コントロールで、南西の暑さも対策可能。

  • 構造や耐震の強さは科学的に確保されている。

つまり、鬼門や裏鬼門を「絶対に避けなければならない」ということはなくなっています。
それよりも 「暮らしやすさ」「快適さ」「安全性」 を優先して間取りを考える方が、結果的に長く安心できる家になります。

家相にこだわりすぎると…

一方で、家相を気にしすぎると、間取りの自由度が大きく制限されてしまいます。
例えば…

  • 本当は光を取り込みたい場所に窓がつけられない。

  • 生活動線が複雑になってしまう。

  • プランを無理に調整することでコストが増える。

結果として「住みにくい家」になってしまっては本末転倒です。

バランスの取り方

私たちは、家相を「完全に無視する」のではなく、気になる部分はできるだけ配慮するスタンスをおすすめしています。

  • どうしても避けたい方角 → プラン段階で工夫する。

  • 配置が重なってしまった場合 → 現代技術(断熱・換気・採光計画など)でカバーする。

こうすることで、「気持ちの安心」と「快適な暮らし」の両方を大切にできるのです。

家相は、昔からの知恵として安心感をもたらしてくれる考え方です。
ただし、こだわりすぎると家づくりの自由度が失われてしまうこともあります。

大切なのは「鬼門や裏鬼門を完全に避けること」ではなく、
現代の性能や設計で快適さを確保しながら、必要に応じて配慮すること

これが、安心して永く暮らせる住まいをつくるコツです。


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