工務店は設計力

タウン建設ではこの半年間、設計・施工品質の向上を目的として、
「工務店設計塾」と「空調講座」の2つの実践型研修に参加してきました。
設計スタッフ全員で取り組んだ本講座は、単なる知識習得にとどまらず、私たちの家づくりそのものの考え方を深める大きな機会となりました。
その内容と学びを少しご紹介します。
【設計塾】“間取り”ではなく“環境”から考える設計へ
(講師:飯塚 豊 氏/i+i設計事務所)
設計塾では、『間取りの方程式』『新米建築士の教科書』の著者でもある飯塚豊先生のもと、
“敷地を読む力”と“暮らしを描く力”を鍛えていきました。
「家づくりの最終目標は、敷地の特性を読み取り、住宅と環境を一体化させること。
環境を取り込むこと、あるいは環境・風景を創り出すこと。」
この言葉を軸に、建築とは何か?という根本から学び直しました。
▽ 講座の特徴
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オンラインと現地視察のハイブリッド形式
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理論と実践を交互に行い、図面では感じ取れない空間の“肌感”を体得
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毎回の設計課題に設計スタッフ全員がチャレンジ
スタッフが実際に取り組んだ設計課題の一部を公開。
設計塾提出課題
「この土地だったら、どう暮らせるか?」を真剣に考え抜いた提案を、今後の家づくりにしっかり活かしていきます。
【空調講座】温熱環境を“設計”する
(講師:小森 順一 氏/JIN建築工房)
高気密・高断熱住宅において、快適な室内環境を実現するためには、空調計画は不可欠です。
この講座では、建物性能・プラン・地域の気候に応じた空調設計を実践的に学びました。
▽ 主な学習内容
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温度と湿度の関係/結露のメカニズム
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空気線図の読み方・使い方
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空調負荷の計算方法
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日射と庇の設計
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梅雨時期の空調・除湿設計
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実際の住宅を題材にした空調設計演習
設計段階でここまで空調に向き合うからこそ、
冷暖房の効率・結露の抑制・エネルギーコストの最適化・そして快適性が同時に実現できる──
それを深く理解できた半年間でした。
社内の変化とこれから
この半年で、設計チームの目線が大きく変わりました。
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図面を描く手の動きに、「環境を読む視点」が宿るように
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空調を「後付け設備」ではなく、「設計に組み込む要素」として捉えるように
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プラン提案に「根拠」と「物語」が加わり、伝わる設計へと進化
学んで終わりではなく、これを日々の設計提案と施工品質に還元していくことが、私たちの責任であり、やりがいです。
▷ タウン建設の設計相談、受付中です
今回の講座で学んだ設計・空調の知見を活かし、
「敷地の個性を引き出す設計」「一年を通して快適な空間づくり」を、皆さまにご提案いたします。
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土地探しから家づくりを考えたい方
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今の家の寒さ・暑さに悩んでいる方
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間取りや空調計画をプロ目線で見直したい方
6/14(土)に予定している相談会
設計マネージャーによる家づくり相談会
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