住宅性能のこれから

これから家づくりを考えている方に向けて、住宅性能の“これから”の話をしたいと思います。
これまで、「断熱等級5の家に太陽光を載せればZEH」と認定されていました。
ですが、今後はそうはいきません。
国の方針として、
「断熱等級6以上の住宅でなければZEHと認めない」
という流れが、すでにスタートしつつあります。
これは一時的な動きではなく、最終的には“断熱等級6を日本の住宅の標準”にしようという明確な政策目標です。
「断熱等級5で十分です」と言っている営業マンやインフルエンサーがいます。
しかし、私はそれを聞くたびに、
“本当にそれで大丈夫なのか?”と感じます。
なぜなら、断熱等級5程度の家で全館暖房のような設備を導入すると、
かえって「増エネ」になってしまう可能性があるからです。
断熱の効いていない家で家全体を温めれば、当然たくさんのエネルギーを使います。
それは、省エネとは言えません。
◆「暖かくて省エネ」こそが、これからの家
“寒いけど節電してます”
“冬場は1部屋だけ暖かいです”
そんな暮らしでは、健康にも良くないし、先進国の住宅としては不十分です。
これから求められるのは、
✅しっかりと暖かくて、
✅ エネルギーも効率よく使える
そんな「快適さと省エネ」を両立する住まいです。
そのために、断熱等級6以上の性能は必須だと、私たちは考えています。
可能であれば、断熱等級7に近い仕様を目指すのが理想です。
NE-ST T-G2(断熱等級6.5)グレードがベストです。
さらに進む「一次エネルギー消費量等級7・8」の創設へ
断熱等級の強化だけでなく、
住宅で使うエネルギーの効率性を評価する「一次エネルギー消費量等級」にも、等級7・8の創設が検討されています。
これは、
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給湯・冷暖房・照明・換気などの設備をいかに高効率に使えるか
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太陽光発電などの再エネをどう活用するか
を含めた「設備を含めた住まいの省エネ性能を評価」する基準です。
この流れを受けて、断熱+設備、両方で高性能な住宅でなければ、これからの基準を満たせない時代に入っていきます。
タウン建設では、
「今、建てる家が10年後・20年後にも評価されるか?」
という視点を大切にしています。
断熱等級6.7、一次エネ等級6以上を見据えたプランニングはもちろん、
太陽光や蓄電池を含めた「エネルギーの自給自足に近い住まい」も提案しています。
断熱等級6以上が、これからの新しい“当たり前”に
一次エネルギー等級も7・8の創設が予定され、省エネは新たなステージへ
これから家を建てる方には、“今の基準”ではなく“これからの基準”を見越した家づくりをおすすめします。
「住まい」は建てて終わりではなく、「暮らし」のはじまりです。
タウン建設は、これからも地域に根ざし、未来を見据えた家づくりを大切に住まいの提案をしていきます。