アーツ・アンド・クラフツ

2026.09.17

先日は島根県立美術館で開催されている展覧会「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」に行ってきました。

「アーツ・アンド・クラフツ運動」というのは、19世紀後半にイギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスを中心に始まったデザイン運動のこと。当時、産業革命による機械の大量生産で粗悪な品が増えてしまったことを背景に、「工業化前の手仕事の良さを取り戻そう」「日常の暮らしの中にこそ、美しさを取り入れよう」と立ち上がった動きなのだそうです。

会場には、モリスの有名な植物柄《いちご泥棒》のテキスタイルや、中世の美を追求した本《ユートピア便り》、家具や工芸品など、約170点もの作品がずらりと並んでいました。

実物大の壁紙イメージもフォトスポットになっていて、その細やかなデザインと迫力に見入ってしまいました。

特に心惹かれたのが、建築家フランク・ロイド・ライトによる《マーティン邸のステンドグラス・ドア》です。ライトは建築の設計だけでなく、そこに置く家具や装飾ガラス、絨毯まで、部屋全体の統一感にこだわってデザインしたのだそう。

量産された均一なものやコスパが重視される現代ですが、職人さんの手でひとつひとつ丁寧に作られ、住む方の好みに合わせてあつらえた造作家具には、年月が経つほどに愛着が増していく「手仕事ならではの温もり」があります。だからこそ、住む人の想いに寄り添い、時間の経過さえも愛おしく思えるような、心地よく美しさのある空間を作っていきたいなと思いました。

展覧会は11月3日まで開催されていますので、ご興味のある方は秋のお出かけにぜひ足を運んでみてください🍂

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